居眠りするとなぜ風邪をひくのか
以前、(コタツで寝るとなぜ風邪を引くのか)というテーマで記事を書いたことがあるのですが、居眠りすると風邪をひくのはなにもコタツに限ったことではありません。
テーブルなどで居眠りしてしまっても風邪をひくことはありますよね。
しかし、コタツのときのように「局所的に加温される」とか「脱水症状」というのはあまり当てはまらないような気がします。
それではなぜ、居眠りをすると風邪をひいてしまうのでしょうか。調べてみました。
もちろん布団もなにも掛けないでいたから、体が冷えて風邪を引くってこともあります。
でも、体を冷やさないように暖かくして寝ていても、風邪引くことあるんですよ。
なぜ?それは「副交感神経が活動するときに風邪をひきやすくなるから」なんですって!
副交感神経が働くのは主に睡眠時。
つまり眠っている間中、風邪引きのリスクが高まるということ。
なるほど、眠っていること自体が風邪をひきやすくなるのですね。
しかし、風邪をひいたときには睡眠をとるわけで、なんとも不思議な感じです。
けれども確かに、気を張っているときには風邪をひきにくいような気がしますから、副交感神経が働いているときには風邪をひきやすいというのはそうなのかもしれません。
風邪と副交感神経の関係に関しては、こんな記事も発見しました。
安保教授の説によると、睡眠中など副交感神経が働いているときには、血液中に顆粒球よりリンパ球が多くなり、その働きが活発になるといいます。リンパ球にはウイルスを攻撃する性質があるため、起きているときより寝ているときのほうが、上気道に侵入した風邪ウイルスへの攻撃が激しく行われ、その結果、のどの痛みや鼻水などの風邪の諸症状も出やすくなるのではないかということなのです。
また、睡眠時には嚥下(つばなどをゴックンと飲み込む動作)も少なくなり、上気道は乾燥しがちです。乾燥した上気道は、ウイルスが繁殖する絶好の環境となりますので、これも風邪をひきやすくなる大きな要因のひとつではないかと、先に紹介した臼田氏は指摘しています
なるほど、寝ているときの方が起きているときより症状が出やすいということですね。
もしかしたら、起きているときにも風邪の菌は侵入してきているのに気づいていないだけということもあるのかもしれません。
また、乾燥した喉でウイルスが繁殖しやすいというのも納得です。
寝るときにはしっかり環境を整えて、加湿器などを使いながらきちんと眠るのがよさそうですね。
どうしてもうたた寝してしまうという人は、常に部屋を加湿した状態に保っておくと少しだけ風邪をひきにくくなるかもしれません。