イケメン選手大好き♪「顔サポ」は何故嫌われるのか
日本代表に選ばれた武藤。
彼が、プレーでなく経歴や顔の部分ばかり取り上げられているのが気に入らないというFC東京サポーターの声を耳にすることがあります。
もちろん、我がチームの大事な選手ですからもっとプレーの面を取り上げてほしいというサポーターの希望もあります。
そのほかに「顔サポ」が増えるからということを言う人もいます。
しかし、顔サポだってスタジアムに来ればお金を落としてくれる大事なお客さんのはずです。
では、なぜ「顔サポ」はそんなに嫌われるのでしょうか。
ちょっぴり考えてみました。
メディアでの人気は一時的
怪物と呼ばれた平山、中学生Jリーガーとして注目された森本、女子人気が高かった内田。
メディアで注目された頃に彼らを見ていた人で、今でも彼らの動向を追いかけている人はどれだけいるのでしょうか。
さらに言えば、海外にいる内田はともかく、平山や森本を見るためにスタジアムに通っているという人はどれだけいるのでしょうか。
体感としては、ほとんどいないのではないかと感じています。
そんな風に、、一時的にメディアで流行ったものを追いかける人々に「ミーハー」という感情を抱いてしまうのではないでしょうか。
女子ばかりの集団に触れると居辛さを感じる
最近では「セレ女」などという言葉も表れ、スタジアムにも女性が増えてきてはいますが、まだまだ男性が多いというのが現状です。
男性の「ノリ」でワイワイしているところにキャピキャピした女の子たちの集団が来るとなんとなく違和感を感じたりしり込みしてしまう。
大きな声を出したりして「怖い」と思われたくないとか、いろいろ理由は後付けできますがまさに「なんとなく」なのです。女性で言えば、男性ばかりの牛丼屋やラーメン屋に入りにくいという人がいるのと似ているかもしれません。
(余談ですが、それらの店に一人で入れる女性はゴール裏にもすんなりなじめると思います。)
スタジアムは、普段のストレスを解消する場として考えている人も多くいるので、今まで考えなくてもよかった「負担」をうっとおしいと感じてしまうのかもしれません。
応援の熱量に差を感じるから
サポーターにとって試合とは「選手とともに戦うもの」です。
が、特定の選手を身に来ている人にとってはそうではないことも往々にしてあります。
それを一番感じるのはチームがふがいない戦い方をしたとき。
周囲がブーイングをする中で、お気に入りの選手を見られたことで喜びはしゃぐ人もいるのです。
観戦のスタンスは人それぞれであるべきだとは思いますが、熱量の差を感じるのも確かです。
「何も知らない奴ら」と見下すことで優越感を感じるから
ただの初心者を「にわか」と呼んで見下すような人達。残念ながら一部にはこういう人もいます。
最初はみんな初心者です。初心者を受け入れなければ衰退していく一方です。
人より知識があることを肌で感じられるのは気持ちが良いものですが、それをひけらかしたり他人を攻撃する道具として使うのはとってもかっこ悪いと思います。
選手に負担をかけるから
実質的に一番問題があるのはこれ。
選手はアイドルではないのです。アイドルのような扱いをされたい選手もいるかもしれませんが、基本的にはそう扱ってはいけません。
例えば、FC東京の練習場では練習後にファンサービスが行われます。
そのファンサービスでは、選手に声をかけたりすることもできますが、その中でサポーターが長々と話しかけている姿を見かけることもあります。
練習後ですから選手はもちろん疲れています。汗が冷えないうちにシャワーを浴びたり、やすませてあげるのが選手にとって一番であるはずです。
しかし、サポーターは大事なお客様。選手のほうから話を打ち切ったり邪険な扱いをすることはできません。
お気に入りの選手と話をしたいのはわかりますが、サポーター側が自制をするべきことです。
最後に
結局、特定の選手をお気に入りとして追いかけるファンに「選手が一番、試合は二の次」となってしまう人が多いのが軋轢を生んでいるのではないかと思います。
チームを愛するサポーターとしては、チームをないがしろにするその姿勢はなかなか受け入れがたいものがあるのでしょう。
しかし、実際問題としてJリーグは観客減少に悩んでいます。これら特定の選手を追いかけている人達も基本的にはこの後チームのサポーターとなるかもしれない大事なお客さんです。
クラブのことを考えれば、度が過ぎないかぎり温かく見守っていくべきでしょう。