「暗黙のルール」を勝手に増やす人達がSNSをつぶす

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先日、ネットでこんな記事が盛り上がっていました。

フォロー外のリプは失礼? 無断ブロック禁止?? ツイッターの不可解な暗黙ルール – Togetterまとめ

修士論文のテーマとしてTwitterを選んだ自分としてはなんとも見過ごせない記事だったのでちょっぴり考えたことを書いてみたいと思います。

(Twitterの仕組みを説明し、Twitterが今までのSNSと比べてどう新しいかをまとめただけで学会に出られ、質問がバンバン飛んでくる。なんとも恵まれた時代に学生をさせてもらったものです…。)

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勝手なローカルルールの増殖は昔からあった

人が増えてきたサービスにおいて、ユーザー発信の勝手なローカルルールが増殖するのは今に始まったことではありません。

自分の記憶にある中で一番古いのは、ブログが流行するよりもっと前。ケータイで個人のHPが簡単に作れるようになったころでしょうか。
ふりーぺだとか、魔法のiらんどなんていうサービスが流行していた頃ですね。
あの頃には、「訪問したら必ず足跡帳へ」「キリ番ふみ逃げ禁止」などのローカルルールがありました。
HPに「足跡帳」という名の掲示板が設置されていて、訪問したときやアクセスカウンターがキリのいい数とかぞろ目になっていたら一言書いていってくださいね、というルールです。

(そういえば最近アクセスカウンターってあまり見かけませんね)

が、訪問したHPすべてにコメントを残すなんてとっても面倒ですし、アクセスカウンターなんていちいち見ていないのでコメントが残らないこともあるわけです。
そんなことが続くと、段々と管理人さんの怒りが大きくなってくるHPもありましたね。

踏み逃げ禁止

とか、こんな感じになっているHPもよく見かけました。
(ガラケーとともに「blink」タグも終焉を迎えるのね…。)

HP規約なんていうのも懐かしいですね。
一見入り口に見えるリンクボタンを押した人は他のHP(たいていの場合Yahoo!でした。)に飛ばされて、きちんと規約を読みきった人だけが、隠しリンクから本物のHPに入場できるというもの。

隠しリンクがSEO的に順位を下げられるようになって、この手のサイトを見かけなくなりました。

mixi疲れの発生

上記の件では個人のHPで発生していた事例でしたので、「見なければ良い」「無視すればよい」という簡単な解決方法がありました。

が、これがSNSの誕生によって問題を発生させることになります。
一時期、毎日のように言われていた「mixi疲れ」という現象。

mixiでも、勝手なローカルルールを生み、それを元に他人に文句を言う人がいたのです。
「足跡がついているのに日記にコメントされていない」「ログインが5分以内になっているのに日記を読みにきていない、コメントに返信されていない」といったものです。

mixiの大きな問題点は、実際の人間関係がそのままサービスに乗っていることでした。
ケータイHPの時代ならば、訪問して足跡帳に書き込みをしなくても、キリ番を踏み逃げしても、自分がそんなことをしたとは管理人にはばれないし、リアルで面倒なことになることはありませんでした。

しかし、mixiの友人はリアルの友人。面倒だと思ってもあまり邪険に扱うことができない場合もあります。
mixiが気軽に楽しめなくなってきた。これがmixi疲れが発生してしまった原因です。

最近でいうならば、LINEの「既読スルー」問題がこれに似ているかなと思っています。
この問題も、上手に解決しなければ「LINE疲れ」が発生してしまうかもしれません。

mixi疲れを引き起こした人達が逃げ込んだTwitter

私が修士論文を書いていた2010年当時、Twitter最大の特徴はとにかく「ゆるい」ことでした。
今までのSNSと最も違うのが、フォローをするのに相手の承認が不要であるという点。(鍵付きアカウントは除く)
フォロー外からいきなりリプライを送るのだってもちろんOK!というよりも、フォロー外という概念がありませんでした。

140文字しか投稿できないというのも画期的でした。
短文しか投稿できないのだから、余計な挨拶は不要。これが当時のTwitterユーザーの共通の認識でした。

さらに、タイムラインには絶え間なくツイートが流れてくるのですべてをチェックするのは不可能。
読みたいときに読みたい分だけを読めばよいというのも新しかったですね。
ただし、これには抵抗がある人もいた模様。「TL追いきれないのでフォロー整理します」なんていうツイートを見たこともあります。

このゆるさを魅力として、mixi疲れを引き起こした人がTwitterに移動してきたという例もあります。

では、この頃にローカルルールがなかったかと言われれば必ずしもそうではありません。
短時間に大量の投稿をする人は「TLを荒らす」と言って嫌われることもありました。
タイムラインがその人の投稿だけで埋まってしまって他の人のツイートが読めないという意味です。
TwitterのHow to本でも「短時間にたくさんの投稿をするとフォローをはずされてしまうことがあります」なんて書かれていました。

が、それを他人に強制する人は(少なくとも私が見た限りでは)いませんでした。
自分のタイムラインは自分で作るもの。TLを荒らされていると感じたのならばフォローを外せばよかったのです。
相互認証でないのだから、ツイートをたくさん投稿する人が文句を言われる筋合いはありません。

そもそもTwitterはミニブログである

最近ではSNSのくくりとして扱われているTwitterですが、そもそも日本に上陸したときには「ミニブログ」と呼ばれていたはずです。

ブログなのですから、当然知らない人だって見ています。
その意識が、今は薄くなってきてしまったのかもしれません。

LINEのように仲間内で使っているツールと思っていたのに知らない人からリプライが着たらびっくりするかもしれませんね。

私たちがインターネットを始めたときには「全世界に発信出来る」というのが最大の売りでした。どんなことでも「インターネットを使えば全世界に発信できるのです」というのが必ず言われていたのです。たとえそれが個人のHPでも。

しかし、そのワード最近はあまり聞かなくなりました。
全世界に発信されてるという意識が薄まり、ちょっと便利な交換日記のようなものと感じてしまうのも無理はないのかもしれません。

まとめ

「挨拶しないのはなんとなく気持ち悪いから私はします」「フォロー外からのリプライはなんだか気まずいので私はしません」というのはかまわないと思うのです。

問題は、それを他人にも強制すること。
運営が禁止していないルールを強制する人が現われると衰退していくというのは先のSNSの例を見てもわかるとおりです。

今はローカルルールを使わない方が多数派となっていますが、これが逆転するともしかしたら「Twitter疲れ」が発生してしまうかもしれません。

これらのことを、ローカルルール推進派に理解してもらうにはどうしたら良いのでしょうか…。

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コメント

  1. 二口ぴょん より:

    たった今、ちょうど同じような内容を
    自ブログに書こうとしていたところでした!

    同じようなことをお考えの方がいて、すっきりしました。

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