ハリルホジッチ監督が要求する日程変更をクラブサポーターの視点から考えてみた
東アジアカップで惨敗とも言える結果に終わったサッカー日本代表。
そんな日本代表の監督ハリルホジッチ氏が、代表の活動に合わせて日程を変更しろと要求し波紋を呼んでいます。
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が来季以降の代表合宿直前のJリーグの開催日を土曜日に固定することを要求していることが10日、分かった。日曜日開催から前倒して1日早い選手の招集を可能にすることで、代表の活動日程に余裕を持たすことが狙い。東アジア杯で最下位に終わったチームはこの日、帰国。11日に国内組を淘汰(とうた)するスタッフ会議を開く。
監督からのこの要求について反応していた人が多かったのでちょっと考えてみました。
監督が主張するのは代表側の都合のみ
立場を考えれば当然とも言えますが、ハリルホジッチ氏が主張するのは代表側の都合のみです。
そのため、クラブサポーターの側から見れば腹が立つ主張をすることもしばしば。
クラブは代表のために選手を育成しているわけではありませんし、代表のために活動をしているわけでもありません。
さらに、監督はクラブとの約束を反故にし選手に怪我をさせた例もあります。
F東京のマッシモ・フィッカデンティ監督(47)が13日、所属のFW武藤が日本代表候補合宿で右膝を負傷したことに困惑の意を示した。日本協会とは練習を休ませるよう申し合わせていたという。協会側はこれ以上のけが人を防ぐため、代表合宿で予定していた紅白戦を中止した。
小平市内で行った法大との練習試合(2〇0)後、フィッカデンティ監督は表情を曇らせた。武藤に関し「(10日の)試合後2日間は休ませることを条件に送り出したのに、なぜそうなったのか。結果は皆さんの知っている通りです」とやりきれない様子だった。
そんな監督のために、Jリーグ側が配慮をする必要はないのではないかとも思います。
過密日程の原因は2ステージ制
そもそも、現在のJリーグが過密日程になっているのはなぜか。
その大きな要因は2ステージ制にあります。
2ステージ制に変更する際に主張された大きな変化は、テレビへの露出が増えることではなかったでしょうか。
露出を増やし、Jリーグを見に来る観客を増やそうというのが2ステージ制の大きな目的だったはずです。
一方で、代表が活躍すると代表選手の活躍を見るためにスタジアムに足を運ぶ人も少なからずいます。
逆に言えば、代表が活躍できずにサッカーへの興味が薄れるとクラブにとっても悪影響とも言えます。
さらに、過密日程はそもそもクラブにとっても望ましいものではありません。
それを考えると、少しは代表に対して譲歩してもいいのかもしれません。
協力できそうな案
ハリルホジッチ氏はすべてのリーグ戦を土曜日開催で固定することを要求していますが、現在のJリーグの状況を考えるとそれはちょっと無理。
けれども、代表合宿前の試合を土曜日にするというのはなんとかなりそうな気がします。
クラブが代表からメリットを得ていることも確かですから、できる範囲での協力はするべきなのでしょう。
その代わりと言ってはなんですが、チームのために育てた大切な選手を代表に送り出しているのですから、休ませると約束した選手は練習に参加させないなど、クラブとの信頼関係を築く姿勢も見せてほしいですね。