#FC東京_観戦女子 はなぜ批判されたのか?どうすればよかったのか考察
先日Twitterで話題となっていた「#FC東京_観戦女子」なる集まり。
「新規がくるならきっかけはなんだっていいじゃない」という意見もありましたが、私の見る限りでは批判の意見の方が多かったように感じました。
では、この企画はなぜ批判されてしまったのか、どのように活動すれば良かったのかということについて考えてみます。
なぜ批判されたのか
サッカーやFC東京に対する愛情が見えない
批判された理由の1つ目としては、サッカーやFC東京に関する愛情が見えないという点ではないでしょうか。
何も、今スタジアムに通っているサポーターほど愛情を持ってほしいというわけではありません。
けれど、何をきっかけにサッカーやFC東京に興味を持ったのか、実際にスタジアムに行ってみてどんな感想を持ったのかということが非常に見えにくくなっています。
もっと言えば、FC東京を利用して自分たちをアピールしているように見えてしまうのです。
件のTwitterアカウントからは、おしゃれをすることに対する情熱は非常に強く感じることができます。
それの半分程度でもサッカーやFC東京に対する愛情が見えればここまで批判されることはなかったのではないでしょうか。
既存の女性サポーターを馬鹿にしているように見える
批判の中には少数ですが「既存の女性サポーターを馬鹿にしてるように見える」という意見もありました。
なぜそう感じるのかと言えば、次のTweetにすべてが集約されているのではないでしょうか。
ものすごい極論ですけど、「既存の女性サポーターはメシばっかり食って声張り上げてて服装もかわいくないし『女にあらず』だよな」みたいな風潮だなーとか極端な例だけど感じるんですよね
こういうは当然ながら広告代理店がかんでるんでしょうけど代理店さんはもっとしっかり仕事しなさいと思います←— あかね#4@はたらきたくないでござる (@blau_rot713) 2016年6月4日
さらに、彼女らがコンセプトとして掲げている「女の子も楽しめる」というのもあまりよろしくなかったですね。
現在、FC東京の試合観戦を楽しんでいる女性はたくさんいます。そうした人の立場をなくすような発言と言えるでしょう。
また、「女の子でも楽しめるように私たちが変えてあげる」という上から目線な意識も感じてしまいます。
どうすればよかったのか
リード役を担う「ガチ」の人がいればよかった
例えば、サッカーに全く興味がない人を集めるにしても、「他のことを楽しみながらついでにサッカーも楽しんじゃおうよ」みたいな雰囲気ならばそんなに批判されることはなかったのではないでしょうか。
例えば、レオがやっているファンクラブイベント。
あまり情報を集めたことがないので推測でしかありませんが、おそらく、あのツアーに参加している人の中にはサッカーに全く興味がないという人は多くいるでしょう。そんな人がほとんどかもしれません。
けれども、そんな初心者にレオが東京の良さを解説してくれるという企画だからこそ、批判されることはほとんどないのでしょう。
例えば、ネネちゃんのような女の子が、今どきの女の子の好みも取り入れつつ、みんなで楽しみながらスタジアムで観戦するといったような取り組みならば受け止められ方は違ったのかもしれません。
その点、ネネちゃんの卒業は非常に痛いですね…。
試合日の情報発信がもっと多ければよかった
もうひとつ、スタジアムからの情報発信がもっと多ければ受け止められ方も違ったのではないかと考えています。
Twitterでは、「こんなおしゃれなことしてます」という情報はたくさん出てきていますが、スタジアムからの発信があまりにも少ないように感じるのです。
スタジアムで楽しめるのは試合だけではありません。試合前にも、ハーフタイムにも、様々なイベントが行われています。
そんなイベントを、女子目線で「こんなところが楽しかった」と発信してくれるだけでも、同じような女性サポーターを増やすきっかけになるのではないかと思うのです。
さらに、公式とコラボをするのであれば「もっとこんなものが見たい」「こんなのがあったらいいのに」といった意見を出してくれると、今後のイベントの参考にできるのではないでしょうか。
これからの活動に期待すること
これからの活動に期待することについて、Twitterから面白そうな意見を拾ってみました。
僕が企画するなら、街で見かけた青赤や東京(TOKYO)と記載された服とかオシャレアイテムを発信するなー!ハッシュタグとか作って。こういうのオッさんの僕がやっても説得力ないからな。 #FC東京_観戦女子
— 弥三 (@yasabu_low) 2016年6月5日
これは面白そう。
ぶっちゃけ、サッカーのグッズって普段使いしにくいものがとっても多いです。
こうしたおしゃれアイテムを参考にしてクラブがもっとおしゃれなグッズを販売してくれたら、新規の取り込みだけでなく、既存サポーターのグッズ購入も促進できるかもしれません。
今どき女子を呼び込もうとする企画はアリだと思うんだけど、それと同時に、今どき奥さんを呼び込む企画も大アリだと思ってる。今どきの週末家族の行動は、一番の権限を持っているのはお母さんて家庭が多いと思うし。1人誘えば、夫+子供がついてくる、ありがたい存在よ。
— みたけ@子連れ一等兵 (@mitake1999) 2016年6月5日
奥さんの呼び込み、大事ですよね。
Twitter上では、サッカー観戦に関して毎回奥さんにお伺いを立てて、許可が出た時だけ観戦に来ているのだろうなと思われる発言をする人も比較的多く見られます。
そうした人たちの奥さんを取り込んでしまえば、サポーターを増やすだけでなく、既存サポーターの観戦頻度を上げることができるのではないかと思うのです。
家族サービスのために味スタを欠席するのではなくて、味スタで家族サービスができるようになれば理想的なのではないでしょうか。
もうひとつ、私自身が期待したい取り組みとしては、サポーター同士が交流できるような場があると良いなと。
今1人で来ている人も、観戦仲間ができれば味スタに通う頻度が高まるかもしれません。
もしそこでカップルなんかができて結婚すれば、今度は子供を連れて味スタに来るかもしれませんね。
すでに、フットサル教室などは開催されていて、そこで知り合いを作っている人もたくさんいるようですが、そうした、クラブ主催の交流の場がもっと増えたら良いなと感じています。
ともかく、#FC東京_観戦女子の方々には、公式を名乗るのであればもっとFC東京を中心とした企画と情報発信に取り組んでもらいたいと期待します。