審判バッシングはなぜ発生するのか、どうしたら減らせるのか

LINEで送る
Pocket

チャンピオンシップの第1戦において発生したPKのジャッジについて、家本主審が激しいバッシングを受け自身のフェイスブックを閉鎖するという事態に陥っているようです。
それでは、なぜこのような激しい審判バッシングが発生してしまうのでしょうか。
この記事では、審判のジャッジが正しかったという前提に立って、審判バッシングが発生してしまう理由と、審判バッシングを減らすためにできることについて考えてみました。

IMG_5108_R

審判バッシングが発生する理由

まずは、審判バッシングが発生してしまう理由から考えてみます。

サポーターの立場から見ている人が多いから

まずは、この理由がいちばん大きいのではないかと思います。
どうしても、自分が応援しているチームが不利なジャッジを受けた時には不当なジャッジだったと思ってしまいがちです。

しかし、それは必ずしも悪いことではありません。
試合後の飲み会で話のタネにするくらいならそれはサッカー観戦をするうえでのひとつの楽しみだとも感じます。
ネット上で議論の対象となるのも良いでしょう。
それによってサッカーのルールに対する知識が深まる場合もあります。

問題は、それがジャッジをしている本人に向かい、大きな影響を与えてしまうということです。
サポーターがチームを愛するがゆえのエネルギーが、負の方向に向かってしまうのは恐ろしいことです。

ルールを正しく理解していない人が多いから

ルールを正しく理解していない人が多いというのも、審判バッシングが発生する原因となりそうです。
これに関しては、見ている人の立場の違いに分けて考えてみたいと思います。

サポーターの場合

サポーターの場合には、詳細なルールを知らないにも関わらずルールを知っているものだと考えている人も多くいます。
もちろん、きちんと講習などを受けたり、サッカー競技規則を読むなどして細かいところまでルールを熟知しているサポーターもいるでしょう。

しかし、多くのサポーターはそうではありません。
なんとなく、今まで自分が見てきたサッカーの試合でのジャッジを基準としてジャッジの正しさの判断をしている人も多いものです。
私自身も10年近くサッカー観戦をしていますが、何か問題になるようなジャッジが発生するたびに詳しい人の解説を見て「なるほど」と感じています。
それなりにサッカーに詳しいつもりでいても、実は複雑なルールはよく知らないということもあるのです。

解説や選手の場合

解説者や選手でも、ルールをきちんと知らないというのはよくあることです。
この場合の問題は、発言した言葉がすぐに放送に乗ってしまうという点です。

特に、解説者の発言はサポーターに与える影響が大きくなります。
解説者の言っていることは正しいという前提をもって見ている人が大半であるためです。
つまり、こうした人が間違った発言をしてしまうとサポーターもそれを信じてしまう可能性が高くなるのです。

マスコミの場合

日本のマスコミは、サッカーに関する情報にうとい傾向があります。
ルールという、調べればわかることですら自分たちの感じた印象でコンテンツを作成してしまうというのも問題となっています。
本来、正しい情報を伝えなければならないマスコミによって、間違った情報が拡散されてしまうということも審判バッシングが発生する原因となります。

そのジャッジに対する評価が公開されないから

審判は、試合後に必ず評価を受けているといいます。
しかし、その評価がサポーターに公開されることは一切ありません。
そのため、サポーターはそのジャッジが適切だったのかということについて知ることができないのです。
これも、審判バッシングが発生してしまう原因となるのではないかと感じています。

審判バッシングはどうしたら減らせるのか

それでは、審判バッシングはどうしたら減らすことができるのかについて考えてみます。

ジャッジに対する意図や理由を解説する

バッシングが発生してしまう大きな原因は、ジャッジに関して正しかったのかそうでないのかという点が解説されないことにあるのではないかと感じています。
それについて専門家からの解説を受けることができれば、サポーターの気持ちもずいぶんすっきりするでしょう。
できれば、話題に上がっているようなジャッジがあれば個別に解説してもらえるような場があるとうれしいですね。

オフシーズンのスカパーでは「レフェリー座談会」という番組も放送していますが、できれば直近の試合に関してすぐにコメントが出れば理想的です。

解説者に審判講習を受けてもらう

サッカー番組の解説をする人には審判講習を受けてもらえれば理想的な番組になるでしょう。
とはいっても、現状では番組側からそれをお願いするのは難しいかもしれませんね。
審判講習を受けたということを自ら売り込むような解説者がいたら面白いのではないかと思います。

まとめ

結局のところ、審判バッシングというのは見ている人がルールに関して無知なために起こります。
見る側がルールを勉強するべきだという意見ももちろんあるでしょう。
しかし、勉強しなければ見ることが出来ない、気軽に見ることができないようなスポーツが身近なものになるのは難しいでしょう。
そう考えると、リーグや審判の側から、ルールを知ってもらいやすくするような工夫があってもよいのではないかと感じました。

LINEで送る
Pocket

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Spam Protection by WP-SpamFree