Jリーグの観客が増えない理由とその打開策を考えてみる
観客を増やすことができずに苦しんでいるJリーグ。
では、なぜ観客が増えないのか。その理由をちょっぴり考えてみました。
まず、一番に挙げられるのは娯楽の多様化。
野球とサッカーはよくライバルとして語られることが多いのですが、本当に相手にしなきゃいけないのはそこじゃありません。
スポーツ観戦は娯楽の一種。
映画だったり遊園地だったり、あるいは温泉だったり。そういうスポーツ以外の娯楽と戦わなければならないのです。
次に、代表選手に欧州組が多いこと。
代表選手が出る試合なら見てみようというのはきっかけとして多いものですが、現在ではそれがJリーグではなくセリエAだったりプレミアリーグだったりする。
ヨーロッパのサッカーがレベルが高いのは事実ですから、同じサッカーであってもライバルとなってしまうのです。
このライバルコンテンツに勝つにはどうしたらいいのか。
それを考えるには、まずJリーグの魅力を知ることが必要です。
私が考えるに、Jリーグが他に勝る魅力というのは何よりもスタジアムで味わえる一体感や感動だと思うのです。
生で見るからこその楽しみがそこにある。
ヨーロッパのスタジアムに通うのは日本に住んでいる以上かなりハードルが高いし、日本の映画館ではさほどの一体感は味わえない。
けれど、Jリーグにはそれがあるのです。
じゃあ、それを一度味わってもらうためにはどうしたらいいのか。
きっかけを作るための方法は他でもたくさん語られているので、今回はそのきっかけを逃さない方法について考えてみたいと思います。
一度見てみたいと思ったJリーグ。
その予定を変更させてしまう一番のきっかけになるのはおそらく天候だと思うのです。
暑いから、寒いから、雨だから…。
こんな日の試合は、欠かさずスタジアムに通うような私でもちょっと面倒だなと思ったりします。ご新規さんならなおさらでしょう。
それに対して一番理想的なのは映画館のように「外は面倒だからサッカーでも行こうか」という環境が作れること。
そういう意味で最高だと思ったのは札幌ドーム。12月の北海道での試合も超快適でした。
しかし、過酷な状況で闘う選手を見るのがスポーツ観戦の醍醐味のひとつであるのもまた事実。
ならばせめてスタンドだけでも屋根があったら、観戦環境はぐっと改善するのではないでしょうか。
できれば駐車場も充実しているといいですね。
地下の駐車場などに停めて、雨に濡れずにそのままスタンドで観戦できる。
そんな環境になれば、雨を理由に観戦を中止しにくくなると思います。
それから、VIPが使ってるようなガラス張りの席が少しでもあるといいかもしれません。
もちろんお値段はお高くなるでしょうけど、赤ちゃんを連れたご家族なんかは安心できるのではないでしょうか。
ベビーカーごと入れればなお良いですね。
そんな風に観戦環境を改善していくことが、「見よう」と思ったお客さんを逃さないための策として有効なのではないでしょうか。