ホーム席・アウェイ席の完全隔離で得るもの、失われるもの

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時々各地のスタジアムで見られるアウェイ自由席の完全隔離。
遠征先では自由席を選ぶことが多い私としてはとっても残念なのですが、この完全隔離で得るもの、失われるものは何か考えてみました。

2014-10-05 14.18.23

得るもの

無用なトラブルの減少

言うまでもなく、アウェイの完全隔離は無用なトラブルを避けるためのものであるでしょう。

一番熱くなりやすい席の住人を隔離することによって、サポーター同士の衝突を避けることができます。

警備費用の減少

例えば試合後に一方のチームのサポーターがもう一方のチームの応援席へなだれこもうとしたとき、それを押さえ込むには大量の警備員が必要です。
事が起きてから警備員が動いたのでは、ほとんどの場合間に合わないでしょう。
そのような事態が想定される場合には、あらかじめ多くの警備員をサポーターの境界線となるポイントに配置しておく必要があります。

しかし、柵などで物理的に隔離されていればそれを乗り越えるのはなかなか困難です。
万が一その柵が乗り越えられそうになっても、それまでにはスタジアムのいたるところから警備員が集まってくることができるでしょう。
柵で完全な隔離ができなくとも、時間稼ぎには十分役に立ってくれるのです。

失われるもの

飲食売店、グッズ売店の売り上げ機会

失われるものとして真っ先に思いつくのがこれでしょう。
遠征先で、ホーム側の食べ物を食べにいけなくてどれだけ悔しい思いをしたことか。

また、場合によっては相手チームのグッズがほしいななんて思うこともあるのですが、これもまた完全隔離だと機会を逃してしまいます。

地元特産品のPR機会

スタジアムでは、地元の特産品がスタジアムグルメとして販売されていることも多くあります。
ところが、そんな名産品グルメがホーム側のみに配置されているなんてこともあるのです。

例えば、最近では茨城県のメロンをテレビでよく見かけるようになりました。きっと広報に力を入れているのでしょう。
そんな茨城県にある鹿島スタジアムにはメロンを丸ごと使ったクリームソーダが売っているそうです。
が、これも完全隔離のためアウェイ側のサポーターは購入できず。
なんてもったいないんでしょう。せっかくの機会をふいにしてしまっています。

メロン丸ごとのクリームソーダ、食べてみたいよ!

最後に

これらのことを勘案しながら、費用対効果を見て完全隔離を実施しているスタジアムがあるというのが実態なのでしょう。
トラブルが起きれば罰金を支払わなければならない可能性もありますし、あまりにもトラブルが多いとご新規さんからも敬遠されてしまいますしね。

しかし、1サポーターの目線から見ればとにかく残念なことこの上ない方針でもあるのです。

これまた多くのスタジアムで見られる「グッズを身につけなければ通行可能」という方針が広がることを期待したいと思います。

そのためには、サポーターひとりひとりの心がけで相手サポーターと無用なトラブルを起こさない、その実績を積んでいくことが必要になるのでしょうね。

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