[FC東京]速割指定席チケット即日完売から見る、味スタ満員への考察
セレッソ戦のチケットがとっても安く買えるスピード割。なんと、指定席分が即日完売。明日10時からの追加販売が発表されました。(F.C.TOKYOより)
このことを考慮しながら、味スタを満員にする方法について考えてみたいと思います。
先日書いた早割についての記事はこちら。
[FC東京]11/10(日)vsセレッソ大阪戦 『速(スピード)割チケット』発売…10日までの購入で半額!
まず、普段あまり売れていないと思われる指定席が売れたことは大変喜ばしいことだと思います。
このチケットを買った人のうちどれだけの人が定価でも買う人だったのかとか、そもそも予定枚数がどれだけあったのかということは考慮する必要がありますが、少なくとも「お得なチケットは売れる」というのはわかったのではないでしょうか。
では、チケットを安くすれば売れるのかというと多分そうではないんですよね。
あくまでも「お徳」だから売れたのだと思います。
要するに、毎回お得ならお客さんが集まるわけですよね。今回は値段がお得だから売り切れた。けれど、毎回値段を安くすればそれはお得ではなく通常価格になってしまう。慣れというのは恐ろしいものです。
ではどうするか。
値段を下げられないのならコンテンツの価値を上げるしかありません。
まず一番大事なのは、メインコンテンツであるサッカーが楽しいこと。代表選手がいるとか、イケメン選手がいるなんていうのはその価値を上げる一要因になると思います。
というか、ここが崩れたらすべてだめ。どんなにきっかけを作ってお客さんを呼んでもリピーターが増える機会になりません。
今は新規のお客さんを呼ぶための工夫をたくさんするけれど、最終的にはサッカーをするだけでスタジアムが満員になるというのが理想。
では、その新規のお客さんが来てくれそうなコンテンツの価値にはどんなものがあるのか。
まずは、何か欲しいものがあること。次の鹿島戦で行われるテディベアデーなんかはそれにあたるんではないでしょうか。まったく興味がない人をスタジアムに呼ぶにはちょっと足りないかもしれませんが、少し興味がある人にとっては十分なきっかけになると思います。
次に、「自分に関わりのある何か」があること。キッズチアの保護者の方々なんかはこれにあたるのではないでしょうか。
そして、「自分に関わりのある何か」というのは地道だけれど増やしていくことができると思うのです。
昔むかしの私のお話ですが、スワローズの親子キャッチボールという企画に当選したことがありました。弟についていっただけでまったく興味のなかった私ですが、ホージーとカツノリにキャッチボールをしてもらったことは今でも覚えています。その後立派な燕党に。好きな選手がホージーとカツノリだったのは言うまでもありません。
子供たちにとって、スポーツ選手はヒーローです。選手にとって何気ないリフティングだって、子供たちにとっては魔法のようなものです。そして、テレビで見るのと間近で見るのではまったく意味が違うのです。
学校訪問などを積極的に行い、交流を行えば、子供たちから見た選手はもう「知ってる人」です。立派に「自分に関わりのある何か」になれるのです。
そして、プロの技術を見た子供たちは家で興奮気味にその話をするでしょう。それを聞いた親御さんの中には、子供をスタジアムにつれてきてくれる人が必ずいるはずです。そこで「また来たい」という気持ちが生まれれば大成功。サポーターの誕生です。
このとき、子供にとって価値のあるコンテンツは「知ってる人が出ているサッカー」ですが、親にとって価値のあるコンテンツは「子供の喜ぶ顔」だと思うのです。
サッカーはよくわからないけれど、子供が喜ぶから連れてこよう。これも「自分に関わりのある何か」のためにスタジアムに足を運んでいることになります。
長々と書いてしまいましたが、要するに「自分に関わるもののコンテンツ価値は高い」ということです。そして、「自分に関わるもの」と思ってもらうためには交流が大事。
そのとっかかりとして、学校訪問などは効果が出やすいのではないかという考察でした。