クラブはサポーターの行動に責任をもつべきか?

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どこかのチームのサポーターが問題を起こしたときにすぐに議論として登場するのが「クラブの責任はどうなるのか」という話題。

しかし、問題行動を起こしたサポーターというのは基本的には個人であるはずです。
チームの認可を受けている応援団が問題を起こしたというのならいざ知らず、サポーター個人の行動にまで責任をとらなければならないのでしょうか。

クラブがいくら警備を厳重にしても、サポーターすべてを監視するというわけにはいきません。
それでも問題が起きたときには責任を取らなければならないとなれば、なにか同情のような感情さえ生まれてきます。

しかし、現状ではサポーターが問題を起こした場合にはクラブが責任を取ることとなっています。
それにはどのような理由や効果があるのでしょうか。考えてみました。

2014-07-27 20.31.55

抑止力としての効果

時にヒートアップしてしまうサポーターですが、その勢いもクラブへの愛があってこそのこと。

カッと頭に血が上ったときにも「クラブに迷惑がかかるかも」という考えが少しでもよぎってくれれば少し冷静になってくれるかもしれません。

さらに、周囲の人も「クラブに迷惑がかかるから」という文言があれば何か問題を起こしそうな人を止めるのにもやりやすいかもしれません。

チームの調子が悪いときなどスタンドから何か選手へのメッセージを送ることを検討するときも、「それはクラブに迷惑をかけることにならないか」という考え方があれば過激な行動が抑えられるでしょう。

クラブへの問題防止策実施を促す

もう一つの効果として、クラブへの問題行動防止策の実施を促すという面もあります。

問題行動の防止策として考えられるのは、警備員を増やしたり、ホームとアウェイのサポーターを完全に隔離するというような策です。
さらに、一度起きた問題に対して有効な防止策を検討し、実施するということも考えられるでしょう。

しかし、そういった防止策の実施にはお金がかかります。
安全なスタジアムを作りアピールすることで観客が増えることは考えられますが、それはとても時間がかかる上に間接的なもので効果が見えにくいという弱点もあります。

そのお金があるならば、選手の補強や練習環境の改善などに資金を配分したいと考えるクラブが出てきても不思議ではありません。

しかし、問題が起きればクラブが罰金を支払わなければならないとなれば話は別です。
ただでさえ少ない資金を罰金で取られてしまってはたまったものではありません。
大きな罰金を支払うよりは予防策にお金をかけるほうが良いと考えるでしょう。

まとめ

クラブに責任を取らせるというのは「世界一安全なスタジアム」を作るために必要なことなのでしょう。

スタジアムに訪れる人がみんな温厚で善良な人ならば良いですが、大勢の人が集まる以上必ずしもそうとは限りません。

「問題を起こす人は必ずいる」ということを前提に、それでも極力問題を少なくしていくために「クラブに責任をとらせる」という方針は必要なのだと感じました。

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