エビ・カニアレルギー持ちは要注意!甲殻類アレルギーはイナゴ・蜂の子に反応することも
東京ではなかなか食べられないけれど、遠征先に行くと食べることができる珍味としてイナゴや蜂の子など昆虫類があります。
その土地以外ではなかなか食べられないものを食べてみたい!そんな誘惑に駆られるものですが、甲殻類アレルギー持ちの方は昆虫食に少し注意した方がよいかもしれません。
イナゴ入りカレーパンで体調を崩す…
このことに気が付いたきっかけは、山形遠征で口にしたイナゴ入りカレーパンでした。
何も疑わず口にしたこのカレーパンでしたが、しばらく経つとみるみる体調が悪くなってきました。
どう考えても何らかのアレルゲンを口にしたとしか思えない症状。
はじめはカレーにエビやカニのエキスが使われていたのかと思っていました。
が、ふと思ったのが「イナゴとエビの食感って似てるよね」ということ。
そこで、調べてみました。
イナゴや蜂の子には甲殻類アレルギーを引き起こす物質が含まれている
以下は神戸市環境保健研究所が出した甲殻類アレルギーに関するレポートです。
この中で、甲殻類アレルギーの原因物質である「トロポミオシン」がイナゴや蜂の子にも含まれていることが示されています。
特定原材料に新たに追加されたえび、かにのアレルゲンはトロポミオシンである。トロポミオシンは筋原線維タンパクの一種で、アクチン、トロポニンとともに細い筋原線維を構成しており、加熱に対しても非常に安定であり、壊れにくい。
トロポミオシンは、しゃこやカメノテ、フジツボ、オキアミ等アレルギー表示規制の対象である真軟甲亜綱十脚目に属する甲殻類(エビ類、イセエビ類、ザリガニ類、ヤドカリ類、カニ類)以外のものにも含まれることが知られている。
また、トロポミオシンは甲殻類等の海産物以外に、蟻、蜂の幼虫、イナゴ、カイコガ等の昆虫にも含まれており、ELISA キットでの偽陽性検体として確認されている。
日常生活で昆虫を口にする機会はなかなかないので気が付かないことも多いのですが、甲殻類アレルギーをお持ちの方は昆虫食にも気を付けた方がよさそうです。