「正社員になりませんか?」に要注意
最近、外で仕事をしていると「アルバイトですか?正社員になりませんか?」と声をかけられることが多くなりました。
「お食事しながら説明会」「お話だけでも聞きに来ませんか?」「結婚しても、子供を持っても働けます」など聞く限りではなかなか魅力的なお話。
観察したところ、フリーターに見える人達だけでなく就職活動中のような人にも声をかけていました。
複数の人から声をかけられましたが、もらった名刺はどれも別々の会社。
ただし、どれも生命保険会社です。複数の会社が同じような活動をしているようです。
この声かけ、どんな活動なのか気になったので調べてみました。
どんな仕事をするの?
この勧誘、どんなお仕事に誘われるのでしょうか。
それはずばり、生命保険の拡張員です。要するに、生命保険に勧誘するお仕事ですね。
何故勧誘をしているの?
それでは、なぜ路上で声をかけてまで勧誘をしているのでしょうか。
まず、拡張員に対してのイメージの問題があります。
生命保険会社の拡張員といえば「厳しそう」というイメージが強いのではないでしょうか。
少々景気が回復してきた現在、そういった厳しそうなイメージの職業は避けられる傾向にあるのは容易に想像できます。
普通に求人をかけてもなかなか人が集まりにくい状況にあるのかもしれません。
さらに、拡張員が増えれば増えるほど良いという保険会社の事情もあるようです。
基本的には、拡張員にはノルマがあります。
しかし、そう上手くノルマが達成できるとも限りません。すると拡張員はどうするか。
身内や友人を生命保険に加入させるのです。
こうして、拡張員を増やせば増やすほど加入者が増えるという構図ができあがるのです。
こういった身内の枠を使い切り、本格的にノルマが達成できなくなった人がこのように外で人に声をかけるお仕事にまわっているという噂もあります。
どう対応したらよい?
では、このような人達に声をかけられたらどうしたらよいのでしょうか。
基本的には、むやみに話しに食いつかなければしつこくされることはありません。
ちょこっと話を聞いて、名刺を受け取っておけば話は終わります。
その話を聞いて、魅力的でどうしても気になるというのならば話を聞きにいってみるのもありかもしれません。
基本的には大きな生命保険会社なので、自分の身に危険が及んだり、金銭的に不当な要求をされるということは考えにくいでしょう。
ただし、強引だったりしつこいと感じるような勧誘を受けるリスクは考えておかなければなりません。
正社員になりたい人が多い昨今にも関わらず、外で声をかけて人を探しているような職業であるということだけは念頭にいれて話を聞きに行く必要があります。